« 最近観た映画(7月30日~8月12日) | トップページ | お知らせ »

2007/08/16

夏休みに観た映画 Part.1

連日、暑いですねー。私の住む信州某所でも日中は気温が35度以上上がり、室内の温度は38度くらいまで上昇します。エアコンが苦手なので扇風機は4台ありますがエアコンはありませーん。

ただし、今年は夜になると気温がグンッと下がるので扇風機も必要ないのが救い。…って山に住んでるからかな(しかも墓地だから見た目にも涼し~)

あまりの暑さにテレビを観る気にもなれず、ノルマがちっとも減っていかない。昨日は映画館に行ったのに満席で『ハリポタ』も『トランスフォーマー』も観られなかった(ションボリ)。

僕の大事なコレクション

  • 僕の大事なコレクション(2005)

  • citeさん大絶賛の『僕の大事なコレクション』を観た。といっても、私の目的は"おたく青年イライジャ"見たさ。『ロード・オブ・ザ・リング』で美しきホビットを演じた後の彼は、それまでのキャリアを捨てさせるかのようなヘンテコリンな役を演じている。

    DVDジャケを見てもらえば分かりますが、七三分けにド近眼メガネをかけたイライジャ(ぶっちゃけ、キモッ)。フロドの面影はどこ???

    ユダヤ系アメリカ人青年のジョナサン(イライジャ)は家族にまつわる品物をジップロックに入れて壁にコレクションするのが趣味。ある日、彼は亡くなった祖父の故郷ウクライナで、祖父の恩人アウグスチーネを探す決意をする。

    ブロークンな英語の通訳アレックスと、盲目(のフリ)の運転手のアレックスの祖父、そしてバカメス犬のサミー・デイヴィス・Jr.Jr.をガイドにオンボロ車で目的地を探すのだったが…というのが、あらすじ。

    軽~く観てたら、最後の最後に「えええええ???」な展開が待っていた。ずっと本当のことを隠し通して生きてきたアレックスの爺ちゃん。今まで誰にも理解出来ないような重荷を引きずって生きてきたんだろーな。そんな暗い過去を忘れる為には、爺ちゃんの中から元凶そのものを抹殺するしかなかったのかも…。自身のルーツを捨てるって、どんなに辛いことだろう。

    アメリカかぶれのウクライナ人アレックスとジョナサンの友情が深まっていく様子がとても良かった。英語分からんチンな私は、アレックスのブロークン英語の笑えるポイントがイマイチ理解できず。ガックシ。

    イライジャの繊細な演技は以前から定評があるが、今回も手堅い。メガネの中からこぼれ落ちそうな大きな瞳が印象的。この子の青いガラス玉みたいな瞳はハリウッドでも貴重品です。保険掛けてるかな? 大事にしてね。

    アレックス役のユージン・ハッツがめちゃめちゃイイ。無知でオバカちゃん、だけど憎めない青年を見事に演じきってました。アレックスは狂言回し的役割なんだけど、彼の存在が重たくなりそなラストをホンワカとさせてくれた。

    そして、サミー・デイヴィス・Jr.Jr.が愛しい。うちのバカ犬ジロとどこか似てる(笑)。

    監督は俳優でナオミ・ワッツの彼氏のリーヴ・シュレイバー(私的には『スクリーム』の人なんだけど)。この作品で監督デビューだそうです。リーヴってトニー賞も受賞してるんですと。才能豊かですねぇ。ヒマワリ畑のシーンは圧巻でした。

    ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼-

  • ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼-(2002)

  • 『僕の大事なコレクション』に続けて、ナチツ・ドイツによるユダヤ人大量虐殺“ホロ・コースト”を描いたという日本劇場未公開の『ホロコースト-アドルフ・ヒトラーの洗礼-』を観た。

    主人公は実在したナチス親衛隊のクルト・ゲルシュタイン(もとは害虫駆除などの衛生学の専門家であるが、その後、ガス室に深く関わることになる人物)。そして、彼に協力する神父リカルド。2人はナチスによるユダヤ人の大量虐殺を何とか止めようとバチカンに接触を試みるが、誰もその真実には耳を貸さず、黙殺されてしまう。

    ホロコーストとは狭義で「ナチスによるユダヤ人絶滅計画のこと」。1945年までにヨーロッパ中のユダヤ人を根絶やしにするという計画を立て、大量のユダヤ人をガス室送りにし虐殺したと言われています。また、ナチスはユダヤ人以外にロマ族、他の民族、生産性のない精神障害者や身体障害者も大量に殺害したそうです。

    ゲルシュタインが残したと言われている「ゲシュタルイン報告」というのは一部では信頼性がないと言われていて、実際にナチスでガス室による大量虐殺なんてものはなかったなんていう説もありますが、火のないところに煙は立たない訳で、どんな言い訳をしても当時のナチスがユダヤ人に行った行為は消えるものではありません。

    当時、バチカンがユダヤ人大虐殺を見て見ぬフリしていたなんてこと知りませんでした。バチカンってのは、もともと異教徒を忌み嫌ってるイメージがあったけど、神の名前を語っている人たちが大量虐殺を黙殺していたとすると、神様を信じて生きていくのが怖くなっちゃうよね。(いくら、イエス殺害の張本人がユダヤ人だったとしても!!)

    しかも、反ユダヤ主義ってのはもともとキリスト教が発端で、1933年にはナチスとバチカンの間で「政教条約」なるものが結ばれていたとか…。うーん、知らなかった。

    この作品では、ガス室の中を見せるとか、虐殺された人たちを見せるなどの直接的な表現は一切なく、ただ淡々と物語が進んでいきます。それゆえに、何とか現状を変えようと(しかも、大っぴらには行動できないので水面下で、しかも非常に遠回り)もがき苦しむゲルシュタインとリカルドの想いが悲しい。特にリカルドの決断には涙でした。何も出来ないからって、そこまでしなくてもいいのに。誰もあなたを責めたりしないのに。

    とにかく、この時代の世界ってのは目まぐるしく、そして、とても複雑です。平和な日本で平和ボケしていられることに感謝しなくちゃ。

    |

    « 最近観た映画(7月30日~8月12日) | トップページ | お知らせ »

    映画の感想--他3」カテゴリの記事

    コメント

    こんばんは~。『僕の大事なコレクション』大絶賛したciteでっす。(・∀・)ノ
    毎日お暑うございますね~。どうぞご自愛くださいまし。

    > 軽~く観てたら、最後の最後に「えええええ???」
    ほんと。途中まではよくあるオフビートなロードムービーかともw
    ・・・でもでも、じわじわ~と、じーちゃん何か隠してて、それが何か重大なことカモ、てのが伝わってくるから、唐突な感じは全くしないですよね。

    > メガネの中からこぼれ落ちそうな大きな瞳
    いい表現だなぁ♪ オフィシャルに "目" が重要だった、てなこと書かれてましたねー。うん、この目だからこそ、過去が照らし出すかすかな光を見つけることができたのだろうなぁ、と思わされます。

    でもって、ユージーン!!!めっちゃーいいですよね彼!!!(実は彼を目当てに観たのです♪)
    そうそう、ユージーンがいたからこそ、ヘヴィな話が重くなりすぎず&すんなり物語に入れたんだと思いましたです、はい。

    アレックスのブロークン英語は、今、原作(『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』)を読んでるんですけど、こっちではばっちし☆炸裂してます!!! 名(迷)訳、お見事すぎてフキだしそーになること多々ww(でも、笑いながらも、、、涙でそーになんですよーーー。先日も電車ん中でウルルッときて、すんげー我慢してたら鼻水がたれたw) この原作もまぢオススメです!!!(って、私もまだ半分しか読んでませんが。)

    あとあと! 原作読む際のBGMにオススメなのが、ユージーン率いるバンド、Gogol Bordello!!! 映画のラストで使われてた曲も入ったCD『Gypsy Punks Underdog World Strike』、いーですよ~♪(ちょいヘンタイぽいですがw) あ、良かったらCD、コ○ーして送りますんで、お気軽にお申し付け下さいませ!

    > うちのバカ犬ジロとどこか似てる
    え、まぢでまぢでww やだ、コワイwww
    (うそうそ! あの笑顔?は狂気と陽気の紙一重、ですもんねw)

    ・・・あぁぁ、すんげーーーー長くなっちまいました。
    場所ふさぎでゴメンナサイ。。。

    投稿: cite | 2007/08/16 19:20

    ☆彡citeさん

    >・・・でもでも、じわじわ~と、じーちゃん何か隠してて、それが何か重大なことカモ、

    爺ちゃんの秘密にはビックリでした。
    した方だと思ってたのに、された方だったっていうオチは驚きです。
    ただ、爺ちゃんの最後の決断ってのがねー。あそこまでしなくても…って
    気もするんですが、やっぱり仕方ないのかなぁ。幸せそうな顔だったしなー。

    >いい表現だなぁ♪ オフィシャルに "目" が重要だった、てなこと書かれてましたねー

    オフィシャル見ましたよ。監督のリーヴが目の印象的な俳優を探していたって
    書いてましたね。印象的というよりも「わ、デカッ」って感じなんですけど(笑)
    citeさんがイライジャ知らなかったとは、ちと驚きでしたよー(笑)

    >でもって、ユージーン!!!めっちゃーいいですよね彼!!!

    本物のウクライナ人なんですねー。しかも、辛い過去も持ってる人だから
    飄々とした中に時々見せる本気さってのがイイ感じで出てて、すごく良かったです。
    IMDbでイライジャとユージーンと監督の写真を見たんですけど、
    ユージーンのヒゲがすごい…(笑)。これ本物かな?
    http://www.imdb.com/gallery/granitz/3581/Events/3581/EugeneHutz_Vespa_5927418_400.jpg.html?hint=nm1778479

    >原作読む際のBGMにオススメなのが、ユージーン率いるバンド、Gogol Bordello!!! 

    全然知らなかったですよ。エンドロールで不思議な曲が流れてるな~と思った
    んですけど、ユージーンって俳優じゃなくてミュージシャンだったんですね。
    ちょっと今まで聞いたことのない毛色のサウンドでしたよ。ヘンタイっぽいって?(笑)

    最近、ほっとんど本読まなくなったんですけど、原作は気になって、
    とりあえずAmazonのカートに入れてあります。読書の秋に頑張って読んでみようかな? 

    >え、まぢでまぢでww やだ、コワイwww
    >(うそうそ! あの笑顔?は狂気と陽気の紙一重、ですもんねw)

    犬が犬歯むき出しで怒る顔って怖いんですけど面白いんですよー。
    私はそれが見たくて、わざとイジワルして怒らせます(笑)

    それにね、犬って笑うんです。嘘じゃないですよ。機嫌のイイ時は私が
    仕事から帰宅すると、「おかえり~♪」って感じで、物凄い引きつった怖い顔で
    迎えてくれるんです。でも、本人は笑ってるつもりなんですヨ。

    投稿: Michara | 2007/08/17 11:28

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)




    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37680/16095661

    この記事へのトラックバック一覧です: 夏休みに観た映画 Part.1:

    » 僕の大事なコレクション [from butthole with love]
    映画『僕の大事なコレクション』('05/"Everything Is Illuminated")観た。 主人公はユダヤ系アメリカ人のジョナサン(イライジャ・ウッド)。幼い頃、祖父が遺した琥珀(※1)のペンダントヘッド(バッタ入り)を手にして以来、家族にまつわる様々なものを集めている。...... [続きを読む]

    受信: 2007/08/16 19:00

    « 最近観た映画(7月30日~8月12日) | トップページ | お知らせ »