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2007/06/17

最近観た映画(6月10日~6月17日)

アメリカン・ビューティー

  • アメリカン・ビューティー(1999)

  • 思っていた以上に面白かった。アカデミー賞作品賞を受賞したということで、もっと堅苦しいストーリーを想像していたんだけど、ちょっと頭を使うブラック・コメディという感じで、最後の最後までよく出来ている。

    娘の親友(アンジェラ)に電撃的に恋をしてしまうハゲ親父をケヴィン・スペイシーが何ともネットリ演じている。アンジェラを見る親父目線が何ともイヤらしい。うまい!!(笑) 「筋肉のある、たくましい男性が好き」というアンジェラの話を聞き、即効でトレーニングし始める姿がイタいけど、妻にも娘にも相手にされなくなった男性が若い女の子に現をぬかしてバカやっちゃうって気持ち、分からなくないよね~。

    そこから、この一家の平凡だった生活は一転し、どんどん狂っていく。彼らのまわりの人間を巻き込んで…。「美しくなりたい」「平凡な女の子にはなりたくない」「認められたい」「誰かに愛されたい」「真実が露見することだけは避けたい」「目を閉じ、現実を見たくない」などの人間なら誰もが抱える心の叫びが、たった一つの歯車が狂ったことで予想し得ない方向に発展していくという展開は秀逸。


    アドルフの画集

  • アドルフの画集(2002)

  • 若き日のアドルフ・ヒトラー役をノア・テイラー、ヒトラーを援助するユダヤ人の画商をジョン・キューザックが演じているけど、個人的にはジョン・キューザックの方がヒトラー顔な気がするのは私だけ?

    イギリス人とアメリカ人が演じてるってので思いっきり英語で物語は進むし、ヒトラーの演説シーンも英語。感情移入しにくいなー。でも、ノア・テイラーは好きな俳優さんだし、神経質な様子のヒトラーを一生懸命演じていたと思う。ジョン・キューザックの飄々とした感じも良かった。

    ヒトラーがもし政治家ではなく、画家になっていたらどうなっていたのだろうか、という「もし」の物語。詳しい歴史については相変わらずの勉強不足で分からないことも多いのだけど、第一次世界大戦後のこの時代がとても異質であったことは分かった。

    もちろん、物語の最後は歴史と同じくヒトラーは独裁者への階段を登り始めていくのだけど、彼が最初から反ユダヤ主義だった訳ではなく、時代がそうさせていったのだという展開はとても新しいと思う。

    肯定するだけ、否定するだけなら簡単なことだけど、ヒトラーだって生まれた時から独裁者や異端者ではなかったはず。人間の一生はまわりの人や時代や環境に大きく影響されていくものだというのも事実。もし、ヒトラーが政治家にならずに芸術家になっていたら、今の世界はどこか違っていたかもしれない。


    ポセイドン

  • ポセイドン(2006)

  • 1972年『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク。大金かけて製作したのに大コケしちゃったことは知ってる(笑)。

    とりあえず、豪華客船のVFXがすげー!! "突発的で予測できない高波"がやってきて、その威力で豪華客船の天地は逆さまになってしまう。天井に激突する人、火事で焼かれる人、感電死する人、波に飲み込まれる人。まわりの人間達は簡単に死んでいってしまう。そんな中、脱出を試みようとする数名の人間達。さて、何人が助かるのかってハラハラ・ドキドキのパニック映画の王道。

    …なんだけど人物描写が弱すぎ。もっとベタベタでいいから、特撮に負けないくらいのキャラクター描写があれば、この映画の評価は変わっていたのにね。もったいない。

    彼にフラれて自殺寸前だったゲイの爺さまが他人を見殺しにしてまで助かろうとしたり、自分ひとりが助かればいいと考えていた男性が女性や子供を救うために命を懸けたり、娘の彼を認めようとしなかった父親が最終的には彼に娘を託したり(ってか、これって『アルマゲドン』と同じじゃん)、といくらでも感動させられる設定はあるのに、とにかく弱い。

    いっそのこと、海中に潜むモンスターが人間をバッサバッサと食い殺していってくれたら面白かったのに。これじゃ、『ポセイドン・アドベンチャー』じゃなくてB級ホラー映画になっちゃうか。(つか、すでに『ザ・グリード』というバカ名作がある。見るべし。)

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    映画の感想--他3」カテゴリの記事

    コメント

    > ポセイドン
    > 人物描写が弱すぎ
    この監督、インタビューで「本当の命にかかわる緊急時に、人間ドラマなんてありえない」「これはサバイバル・ゲームだ」てなこと言うてたんですよ。どーも、感動さしてくれる気ぃサラサラなかったみたいですよね~(^-^; 監督にとっての「リアル」とはそーゆーものなんかも知れないけど、少しは客のニーズも考えろよ、と言いたい!w

    > アメリカン・ビューティー
    実は映画館で観てるんですが(当時、大して映画を観てなかったんですけど・・・たぶん「アカデミー賞」に釣られたんやなw)、、、うーん、いまいち思い出せない。。。唯一、思い出せる感想は、「これがアカデミー作品賞やの???分っかんねーーー」て思ったこと、くらいw
    いつかもっかい観よーっと。

    投稿: cite | 2007/06/19 21:57

    ☆彡citeさん

    >どーも、感動さしてくれる気ぃサラサラなかったみたいですよね~(^-^;

    そうそう。citeさんのレビューで読みましたよ~。
    感動させない映画ってのは確かにアリですけど、何か寂しいですね。

    >唯一、思い出せる感想は、「これがアカデミー作品賞やの???分っかんねーーー」て思ったこと、くらいw

    確かにアカデミー賞作品賞を受賞した作品としては内容が異色かも…。
    私はケヴィン・スペイシーのエロオヤジぶりがツボでした(笑)。

    投稿: Michara | 2007/06/21 21:14

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    » ポセイドン [from butthole with love]
    映画『ポセイドン』('06/"Poseidon")のプレミア試写会@武道館、行ってきました。 初めて「プレミア」行ったんですが、いゃーすっげえ人!この日(5/17)、6500人だか入ってたらしーです。「舞台挨拶」っての初めて見ましたが、生ハリウッド女優(エミー・ロッサム)て....... [続きを読む]

    受信: 2007/06/19 21:39

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