« 久しぶりに海外ドラマ・ネタ | トップページ | 【映画】ハッピーフィート/HAPPY FEET »

2007/03/17

【映画】パフューム ある人殺しの物語/PERFUME: THE STORY OF A MURDERER

製作:2006年ドイツ/フランス/スペイン  監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン 、ジュゼッペ・バルディーニ 、 アラン・リックマン 、レイチェル・ハード=ウッド 他

【STORY】18世紀のパリ。魚市場で産み落とされた赤ん坊はグルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。産まれた落ちた瞬間から、彼には類稀なる才能が備わっていた。何キロ先の匂いでさえも嗅ぎ分けられる超人的な嗅覚。ある日、彼は一人の少女の匂いに惹かれ、その匂いを保存したいと執着するようになっていく…。
-------------------------------------

月並みな言い方だけど、「なんか、すごい映画だ!」。

原作の小説を読んでいないので、もしかしたら余計に楽しめたのかもしれません。まったく展開が想像出来なかったし、あのラストには驚きました。

悪臭立ち込める18世紀のパリ。少女漫画の『ベルサイユのばら』からは想像も出来ないけど(笑)、私も大人になってから当時のパリは悪臭がすごく、お風呂に入るという習慣もなく、だからこそ香水が発達したというのを知って驚いたっけ。

そんなパリの中でも最も臭い魚市場に産み捨てられたグルヌイユ。母親は「どうせ死産だろう」とゴミ溜めの中にその子を置き捨てた。まわりの悪臭に反応したグルヌイユは必死に産声をあげる。そして、子殺しの罪で母親は死刑になる。まず、これが第一の悲劇。

人の愛というものを知らずにグルヌイユは育っていきます。誰とも関わらず、「におい」の世界に閉じこもっていくグルヌイユ。誰かが彼に愛を与えていれば、その先の悲劇は起こらなかったかもしれないのに…。

「香り」で世界を支配出来るという突飛なアイデアに、「んなバカな!!」と思いながらも、ついつい見入ってしまいました。世界を支配出来る香りってどんなだろう。鼻づまりの人にも効果あるのかなぁ。

彼は街ですれ違った少女の匂いに生涯執着します。その匂いを閉じ込めたい、一生自分のものにしたいと願います。なぜ、彼がそれほどまでに彼女の匂いにこだわるのか。彼は最後の最後に気付いたんでしょうね。だからこその衝撃のラストだったのかな。

ブラックな笑いのシーンもあるんだけど、グルヌイユの生き方がとても悲しい物語でした。もし、彼が愛というものを知っていたらと考えると…。結構、現代社会の問題にも通じる部分がありますよ、これ。

グルヌイユを演じたベン・ウィショーくんがとにかくスゴイ。匂いに執着するストーカー・グルヌイユを怪演。彼の異常行動には観客の立場としては嫌悪感を抱いて当然なのに、なんつーか憎めない。それより、同情さえしちゃう。

「もう、やめなよ。やめた方がいいよー。香水屋で満足しなよー」と止めたくなっちゃう。そんなキャラクターにしてくれました。美青年でも何でもないんだけど、彼から目が離せませんよ。

それとダスティン・ホフマンも良かったなぁ。くたびれた香水屋のおっちゃん。あなたが私利私欲に走らずにグルヌイユを導いてくれたら…。それでもきっと同じか。

(2007年3月・映画館I)

Official Site : http://perfume.gyao.jp/

|

« 久しぶりに海外ドラマ・ネタ | トップページ | 【映画】ハッピーフィート/HAPPY FEET »

映画の感想--ハ行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37680/14346330

この記事へのトラックバック一覧です: 【映画】パフューム ある人殺しの物語/PERFUME: THE STORY OF A MURDERER :

« 久しぶりに海外ドラマ・ネタ | トップページ | 【映画】ハッピーフィート/HAPPY FEET »