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2006/05/06

プロデューサーズ(The Producers)

製作:2005年アメリカ  監督:スーザン・ストローマン
ジャンル:ミュージカル/コメディ
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バート 他

【STORY】 1959年のNY。マックス・ビアリストックは、かつてはブロードウェイの王様と謳われた大物演劇プロデューサー。だが、今では、老婦人達から小切手をせびりとって惨めな生活を送っている。そんなある日、マックスのオフィスに会計士のレオ・ブルームが帳簿整理にやってくる。そこでレオは「舞台がコケるとプロデューサーが儲かる」という不思議なカラクリを発見する…。

最近、とーってもお世話になっているコメディ大好きciteさん、albrechtさんのBLOGに『プロデューサーズ』に関する「へぇ~」な情報がたくさんあります。目からウロコ~♪

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    金曜日に『プロデューサーズ』を観てきました。

    「大丈夫なの?」ってくらいお下品なミュージカル映画でした。もちろん良い意味で(笑)。『オペラ座の怪人』や『シカゴ』のようなミュージカル映画を期待して観に行った人はビックリしただろうな~。

    最初の15分くらいは笑ってる人いなかった。「こりゃ、イカン」とポイントが来たら大笑いしようと決心した私です。68年版のオリジナルを観ていたので、「ホールドミー・タッチミー」のお婆ちゃんが出てきた時には、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!でしたよ。ごっこ遊び始めた辺りから、前の席でゲラゲラ笑ってやりました。

    ここからはオリジナル版との比較も含めて、映画を紹介していきたいと思います。

    マックスがレオに「一緒に舞台を失敗させて大もうけしよう」と悪巧みを持ちかけるまでのくだりは、リメイク版もオリジナル版もほぼ一緒。オリジナルの方がお婆ちゃんとの「ごっこ遊び」が長かったくらい。マックスのバーコード頭とレオの毛布の切れ端は絶対に外せないキーアイテムなんだね。

    ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックの役作りは、2人ともオリジナル版にほぼ忠実です。ジーン・ワイルダーが演じたレオの切れっぷりもおかしかったのよ~。興味のある方は是非観てください(かなり古臭いけど)。

    悪いことをしてお金儲けをするなんて出来ないレオは職場の会計事務所に戻るんだけど、これはオリジナルにはない演出。同じサンバイザーに同じメガネ、暗い表情でコツコツ働く会計士さん達の悲哀がよく出てるシーンでしたね。ここでレオが歌った"I Wanna Be a Producer"、つい口ずさんでしまいます。(ちなみに会計士が室内でサンバイザーをしてる理由はコレ

    絶対に失敗する舞台をプロデュースして儲けようと企むマックスとレオは、最低の脚本、最低の演出、最低の役者を揃えることにします。これが最高におかしいの。

    最低の脚本はナチス信奉者のフランツが書いた『春の日のヒトラー』。ちなみにフランツは鳩愛好家で一番可愛がってる子には「アドルフ」なんて名前を付けてる。ヒトラーの悪口なんて言っちゃったら死刑よ、死刑。この役を勘違いだらけの男を演じさせたら世界一のウィル・フェレルが演じてるんだから面白くない訳がない。

    でも、劇場のお客さんたち、全然ノッてこないんですよ。はいはい、後ろのお客さんたち、ついてきて~。ウィル・フェレル知らないの? あっちではすごい人気者よ、人気者。

    最低の演出家はゲイのロジャー。可愛いオカマちゃん好きな私がロジャー(女装が趣味?)とカルメン(得意技はS伸ばし)を嫌いな訳ないじゃない。最高よ、最高。最高なのよ。オリジナル版よりグッと厚みのあるキャラクターになっていたので嬉しかった。

    それにしてもロジャーのアシスタントくん達のシーンは長かったね~。モッコリタイツのお兄さん。しかも、局部だけドアップよ、ドアップ。私は恥じらいもなく大笑いしましたね。そしたら、それに釣られて後ろの席のお兄さんが大笑い。「やったね!」と一人ほくそえんだこの私(笑)。→何しに映画観に行ってるんだ、この人

    最低の俳優を決める部分は、オリジナル版と全然違っていてビックリしました。オリジナルではLSDというイカれた俳優が舞台で突然迷演技を始めちゃうんですよね。これも良かったんだけど、ロジャーのヒトラーも最高におかしかった。ロジャーを演じたゲイリー・ビーチさんが最高。瞳はウルウル、恥らうような表情で腰をクネクネ。ヒトラーの登場シーンだけで、私ゃ白飯3杯いけます(笑)。

    ウーラもちゃんとキャラクター性があるし、しかもレオと恋仲になっちゃうなんて。この辺は68年版では描ききれなかった要素をメル・ブルックスが舞台用に盛り込んだんでしょうね。ウーラの役はニコール・キッドマンが演じる予定だったけどスケジュールが合わず降板。私はN・キッドマンが苦手なのでユマ・サーマンで良かったな。可愛かったもん。

    失敗するはずの舞台が大成功してしまって困惑するマックスとレオ。舞台を何とか止めさせようとするんだけど、ここからはオリジナル版とは異なる展開になっていきます。オリジナルでは「舞台を止めさせる為には劇場を壊しちゃえばいいんだ!」とマックスとレオ、フランツの3人で劇場に爆弾を仕掛けに行くんですよ。過激でしょ?(でも、メル・ブルックスの演出ってコテコテなので、ドリフのような失敗するんですけどね)

    そして、3人は罪を償うために刑務所へ。フランツの相棒、鳩のアドルフが一緒なのが笑った~。足かせ付けてるしってか、アドルフ何か悪いことしてたの? 

    刑務所を出た後、『春の日のヒトラー』の脚本家、演出家、俳優、プロデューサー達全員が大成功していくっていう設定は幸せになれていいな。コメディって最高!! エンドロールも席を立たずに最後まで観てくださいね。お楽しみがいっぱいですよ~。ウィルの独唱が微妙でイイ!! ちなみに『わが闘争』はAmazon.JPでも購入出来ます(笑)。←ここのレビューにウィルの名前が~。

    …とはいっても、舞台を忠実に再現したというリメイク版が映画として成功してるかっていうと即答できない私。もっと映画用に見せる演出した方が一般受けしたかもしれない。でも、舞台を観に行きたいよ~って思わせるのが策略なら大成功してると思います。

    (2006年5月・映画館I)

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    映画の感想--ハ行」カテゴリの記事

    コメント

    観たのね~!
    オリジナルを観てないので、比較できないんですけど・・。でも、面白かったよね~。
    客層によっては全然笑ってくれないらしい(笑)。友人の知人(笑)はシ~ンとしたままで、とにかくストレスが溜まったらしい(笑)。
    幸い、私の時は大笑いでしたけど。

    ゲーリー・ビーチ(ロジャー)とロジャー・バート(カルメン)!私のツボはこの2人!(爆笑)
    それと、ジョン・バロウマン(ソロで歌ってたナチスの将校)もね!

    ブロードウェイの舞台、観たいな~。


    投稿: linkrick | 2006/05/06 02:06

    ☆彡linkrickさん、こんばんは~。

    >ゲーリー・ビーチ(ロジャー)とロジャー・バート(カルメン)!私のツボはこの2人!(爆笑)

    私も~、私も~。このバカップル大好き!!
    それにゲイリー・ビーチさん、歌うまーい。さすがオリジナル・キャスト。

    舞台そのままを映画にしてしまって、途中ダレダレ感があったのは否めませんが、
    だからこそ「舞台版見たーい!!」って思いますよね。

    DVDは特典や舞台版映像などが収録されてたら、「買い」かな~(^^)

    >友人の知人(笑)はシ~ンとしたままで、とにかくストレスが溜まったらしい(笑)。

    コメディ観に行って場内シーンは、本当にストレス溜まりますよね。
    私は『TAXI NY』がそれでしたよ。

    投稿: Michara | 2006/05/07 02:31

    Michara様
    albrechtです。
    >「こりゃ、イカン」とポイントが来たら大笑いしようと決心した私です。
    オツトメご苦労様です(笑)。
    僕のときも場内はシーンとしてました。20人ぐらいしか入ってなかったし(寂)。
    でも、楽しかったからイイや! ロジャー&カルメン最高だし!
    ところで、
    >オリジナルではLSDというイカれた俳優が舞台で突然迷演技を始めちゃうんですよね。
    LSDですかー。時代ですね~。でも、ゲイがヒトラーをやるのも当時のムーブメント的にはアリのような気もしますね(笑)。

    投稿: albrecht | 2006/05/07 11:14

    ☆彡albrechtさん、こんばんは~。

    >オツトメご苦労様です(笑)。

    はーい。コメディ映画普及のためにも小さな事からコツコツと頑張ります。
    次のターゲット映画は『ピンクパンサー』なんです。笑う気満々(^皿^)

    >LSDですかー。時代ですね~。

    LSDは名前の略なんですって(笑) 
    ロレンゾ・セント・デュボアというイカれた役者という設定。

    参考ページ
    http://www.baustheater.com/producers.htm

    68年版は録画して見たんですけど、観終わった後、ついクセで録画消去
    しちゃって(^^; せっかくの資料が…。

    投稿: Michara | 2006/05/07 23:49

    > オリジナル版との比較
    面白ーい!!!スゴ読み応えありました!!!
    オリジナルもますます観たくなりますね~。
    「ドリフのような失敗」そそられるなあw

    サンバイザーは、そういう理由があったんですね~。
    「日の当たる場所」(≒華やかな表舞台)との対比的イメージかと思ったりもしましたが、なるほど!!!

    アマゾンのレビュー、笑える~ww
    ウィルのギャクを大真面目に取り上げてる(←それとも、ボケ?w)のって、きっと日本のアマゾンだけですよね。あ~ウィルに教えてあげたい♪

    投稿: cite | 2006/05/08 01:21

    今晩は。
    citeさんチにもalbrechtさんチにも早速お邪魔して、大笑いしながら読ませていただきました!
    ありがとうございました~♪

    突然頭に甦った「ゲイ達者」って言葉(笑)。
    あ、蛇足ですけど~。ちょびっと気になったと書いた(笑)ジョン・バロウマンさん、本物の(爆)ゲイですってよ~。
    http://www.barrowmanonline.com/

    聞いてくださいませ!友人がブロードウェイに行くそうです。「ミュージカルなんて全然興味ないっ!」って言ってたくせに、『プロデューサーズ』や『レント』他、複数観るんですって!(号泣)何でアンタが行くのよ~っ!悔しくて羨ましくて発熱しそうです。。。

    投稿: linkrick | 2006/05/08 02:31

    ☆彡linkrickさん

    お2人とも愛が溢れていますよね~(^^)
    linkrickさんもオバカ・コメディ、詳しいんですよね~。

    >ジョン・バロウマンさん、本物の(爆)ゲイですってよ~。

    なんですと~。確かにこの方のアップ、すごく気になりました。
    あの瞳、只者じゃないと思ったらゲイ達者さんでしたか。
    すっごくキレイな顔してますよね。

    >友人がブロードウェイに行くそうです。「ミュージカルなんて全然興味ないっ!」って言ってたくせに

    そういう方ほど本物見て、ドップリになったりするんですよね。
    ブロードウェイ観劇ツアーなんですか? いいですね~、羨ましい。

    投稿: Michara | 2006/05/09 01:33

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