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2006/05/06

ブロークバック・マウンテン(Brokeback Mountain)

製作:2005年アメリカ  監督:アン・リー
ジャンル:ドラマ
出演:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ 他

【STORY】 1963年ワイオミング。イニスとジャックはブロークバック・マウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出会いを果たす。ともに20歳の2人は意気投合し、いつしか友情を超えた、本人達も意識していないところで深い感情が芽生え始める…。
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映画館まで30分掛けて歩いて行ったせいか、頭がボーっとして、途中で「長いなぁ」と正直思ってしまった。「切ない純愛、涙が溢れて止まらない」という高い評価に期待し過ぎたのかな。私は涙は出てこなかった。(後ろの席に外国人のカップルが座っていたんだけど、女性の方が始終ゲラゲラ笑っていたのよ。なぜ?)

ゲイ映画ってことを抜きにしても評価は分かれる作品かな、と思いました。でも、オスカーで作品賞を受賞出来なかったことで、逆に神話化していきそう。良い作品と評価されているのは分かるけど、観た日の私の波長とは合わなかったのが残念。

俳優達の演技を見てしまって、物語に入り込めなかったのが敗北の原因の一つかも。「ジェイクがお尻出してる~」とか「お姉ちゃん達、おっぱい出してる~」とか思った奴です、ごめんなさい。ヒース・レジャーのモゴモゴ喋り(役作り)も気になったし。こういう作品って何度か観たら感想変わるのでしょうけど、もう1回観たいかな~といったら微妙だな。

というのも、私的にはイニスとジャックが一番最初に体を重ね合うシーンで、「イニス、もっと抵抗しろ!」って思っちゃったから(笑)。20歳の男性が何週間も2人きりで山奥にいたら、その相手に少しでも好意を抱いていたら、ああなっちゃうのかなぁ、やっぱり。無邪気さがそうさせたんだろうか。

2人とも不器用で、どこか尖がっているけど、常に何か満たされないものがあって…。その隙間を埋めてくれるのがコイツだと感じたのかな。もし、あの夏出会ったのがイニスとジャックじゃなかったら、彼らは一生、自分達がゲイであるということを知らずに過ごしたんだろうか。(2人はゲイじゃないって言い張ってたけど)

でも、2人は出会ってしまった。相手への想いが強くなるほど、世間の目や家族、仕事などに縛られて、身動きが出来なくて。ただ、もがき苦しむだけ。年に数回、2人きりの楽しい時間を過ごすことで心も体も満たそうとすればするほど、離れた瞬間、猛烈な渇きを生む。孤独、やるせなさ、苛立ち…。

ジャックはその天真爛漫さから、「2人で楽しく暮らそう!」というんだけど、イニスの方は子供の頃のトラウマから世間の常識に逆らってまで、そういう行動に出ようとはしない。でも、ジャックとの関係はずっと続けたい。

でね~、私的にはそのせいでイニスは奥さんをすごく傷つけてる訳ですよ。だって、奥さんのアルマってばイニスとジャックがキスしてる場面を見ちゃうんだもん。妻にしてみたら、「妻の私より男性が好きなの?じゃあ、私は何?愛されて結婚した訳じゃないの?ただの体裁?」って思うでしょ。これ、辛いよね~。

イニスは決して悪い奴じゃない。でも、まわりの皆を傷付けている。ジャックのことも、アルマのことも、子供達のことも、自分のことも。「自分って不器用な生き方しか出来ないんだよ」って決め付けちゃってるところが小憎たらしい(笑)。

だからこそ、ジャックが「風呂場で石鹸に滑って後頭部強打」みたいな(本当は違う)ショボイ死に様ってのも凄く悲しいし、イニスがとっさに「ジャックは殺されたんだ」って思う気持ちも分からなくもない。どちらにしても真相は闇の中なんだけど。

楽しい思い出だけがいっぱい詰まった場所<ブロークバック・マウンテン>。そういう場所を持っている人には、すごく共感できる作品かもしれませんね。

(2006年5月・映画館E)

Official Site : http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/

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映画の感想--ハ行」カテゴリの記事

コメント

ちょー今さらですが、、、観ました。実はヒース・レジャーをちゃんと観たことがなくって(汗)、『ダークナイト』の前に1作くらい観とかなアカンなぁと・・・。あぁぁこんな出来の悪い弟子を見捨てないでぇーーー!!!

> 「切ない純愛、涙が溢れて止まらない」
あー私はまさにコレでしたw んもチョーーー大泣きしたかったんですが、、、さすがに、男同士の純愛に感動しまくる姿を旦那に見られるのは照れくさく、、、我慢。。。こんど深夜に一人で、ハンカチ握りしめつつ再度観ようと思ってます。

> 20歳の男性が何週間も2人きりで山奥にいたら、その相手に少しでも好意を抱いていたら、ああなっちゃうのかなぁ
まぁ、、、たまるでしょうしねぇw(おっと下ネタ失礼ww
てか、好き、って気持ちに男も女もないと思うんですよー。だから、好きになった相手に触れたい、一つになりたい、ってのは、(異性だろうが、同性同士だろうが)一緒じゃないかと・・・。

> もし、あの夏出会ったのがイニスとジャックじゃなかったら、彼らは一生、自分達がゲイであるということを知らずに過ごしたんだろうか
私は、ジャックはイニスと出会う前から同性愛者だったように感じました。あと、ジャックとイニスのゲイ志向って、ビミョーに違うようにも・・・。 ジャックは後に結婚したけど、それはあくまで金のため、の真正ゲイ。 イニスは、結婚して子供ができて、、、ジャックと再会するまではノーマルだったんではないかと。 で、その後も、ジャックのことが好きだけど、それは彼が男だから、じゃなくて、彼という対象を好きになってしまっただけ=好きになった相手がたまたま男性だったとゆーか。だからイニスは、男を買いにメキシコまで行くジャックが理解できないし、嫌だったんだと思う。 ・・・ただ、、、お互いを心底思ってる、てのは一緒なんですけどもー。

イニスが奥さんを傷つけてたのは、、、100歩譲って、あの場面を見られてたとは知らなかったワケで。。。てか知ってて何も言わない(でプリプリする)奥さんも私はちょっとイヤw
それに、、、そう、イニスは、悪気はぜんぜんないんですもん。。。 たまたま、出会った順番が悪かった。。。 もしアルマより先にジャックに出会ってたら、きっと他の女に手を出したりしない。 たまたま、運命の相手が、後に登場する場合も、、、あんですもん。 でもってそれは、たしかに周りにとっても不幸ですけど、本人も(間違いなく)同じくらい苦しいんですもん。。。 て思うと、ちょっとだけ許せたり、、、しません???

それにしても、、、姐やんの後ろに座ってたガイジン女性は、、、いったい何が可笑しかったんかなぁ~~~?w

投稿: cite | 2008/08/16 08:03

☆citeさん

ヒースの代表作っていうと、やっぱオスカーにノミネートされた
『ブロークバック・マウンテン』になりますよねぇ。

私もヒース初作品が『ブロークバック~』だったんですけど、
当時は全然彼のことを知らなくて、モゴモゴ喋ってて
はっきりしない役者だなぁって思ったです(^^;
他のレビュー読んで役作りだって分かったんですけど。

この後に『ロックユー!』っていう映画を観たんですけど、
このヒースが超かわゆくってビックリ。

「いやん、ヒースってイイ役者じゃん!」って思ってから
また見る目が変わったんですよ~。作品の内容も自分の好みだったし。

んでね~、私の『ブロークバック・マウンテン』の感想が
テンション低い理由を聞いてくださいよ。真面目に書いてる割には
「これって、つまんなかったの?」って自分で読み直して
ビックリしたんですけど…

これは当時、オスカーで作品賞確実と言われていた『ブロークバック~』を
『クラッシュ』がひっくり返しちゃったせいで、『ブロークバック~』
信者さん達がブーブー言ったせいなんですよ~。

自分は(ブレンダンが出演してるっていう不純な理由でしたが)
『クラッシュ』を相当早い時期から知ってて応援していた作品なので、
あの頃はまだカチーン☆poutって来てたのだと思うんですよねぇ。

『ブロークバック~』に何の恨みもないんですよー(笑)。
たぶん、今、もう一度観直したら、また違った感想になると思います。

ねーやんが『ブロークバック~』にKOされたとは!! いやー、映画って
本当にいいものですね。これも『ダークナイト』のおかげ?
新しいジャンルに挑戦する時って、新しい発見もあるでしょ?
なんつって、エラソー(笑)

投稿: Michara | 2008/08/16 22:46

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映画『ブロークバック・マウンテン』('05/"Brokeback Mountain")観た。 60年代のアメリカ西部を舞台に、二人のカウボーイの20年以上にわたる "純愛" を描いた作品で、2006年度のアカデミー賞で監督賞ほか3部門を受賞している。 主演はヒース・レジャー、ジェイク・ギ....... [続きを読む]

受信: 2008/08/17 09:33

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