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2006/03/05

ホテル・ルワンダ(HOTEL RWANDA)

製作:2004年 イギリス/イタリア/南アフリカ 監督:テリー・ジョージ
ジャンル:ドラマ

出演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、ジャン・レノ 他

【STORY】 1994年ルワンダ。高級ホテル「ミル・コリン」で働くポールは有能な支配人。ビジネスは良好だったが、この頃ルワンダではフツ族とツチ族との間に不穏な空気が流れていた。
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こういう映画を観た後に思うこと。

…私って何にも知らないんだなぁ

この映画に「感動した」っていう言葉は使ってはいけないと思った。映画の中に登場した外国人カメラマン(ホアキン・フェニックス)が、何も出来ずに自国に逃げ帰る時に「私は恥ずかしい」と言っていたけれど、そう。まさにそうなんです。

私もこういう事件があったことすら知らずに「恥ずかしい」って気持ちになりました。

この映画は「素晴らしい映画を日本の劇場でも観たい」という署名活動から始まり、メディアやインターネットの力を借りて劇場公開までこぎつけたものです。日本配給会社がこの作品を買い付けなかった理由は何なんでしょう。

ルワンダのような遠い国で起きた残虐行為を見せて金になるのか?

そう思ったのかもしれませんね。もし、そういう理由だったとしたら、この映画を公開しないような日本って国は「経済的には成長していても文化レベルは低い」という意見にまったく反論できないな~と思いました。

ルワンダで起こった残虐行為がここまで拡大したのは、世界中の無知、無関心、利益のないことには関与したくないという先進国の態度が原因でもあったから…。

1994年、ルワンダでフツ族がツチ族を大量に虐殺するという悲劇が起こります。これは長年の両民族間の抗争に終止符が打たれるかに見えた和平協定が結ばれた直後でした。

フツ族の虐殺行為は衝動的なものではなく計画されたものであり、鉈(なた)やこん棒、斧のようなものでツチ族の人々はわずか数ヶ月の間に80~100万人も殺されたそうです。フツ族はツチ族の女性や子供も容赦なく殺していきます。目的はツチ族の根絶。

ホテル「ミル・コリン」の支配人であるポール・ルセサバギナは実在する人物です。彼はフツ族。そして、彼の妻はツチ族。ホテルの従業員にはツチ族側の人たちも大勢いました。

ポールは最初、自分の家族さえ救えれば良かったのです。しかし、いつの間にかホテルには虐殺から逃れようと避難者が集まり、その数は1200人以上になっていました。

映画の中のポールは、英雄でもなく、剣や銃で虐殺者たちに立ち向かうような男性ではありません。(実際にはもっと力強い人らしいです) しかし、機転の鋭さと頭の良さが彼の家族と多くの人たちの命を救います。

ドキュメンタリーとしても興味深い作品ですし、サスペンス映画としてみても、最後まで飽きさせず見ごたえのあるものです。役者達の演技も本当に素晴らしいです。

是非、たくさんの人たちに観てもらいたい。今の自分の幸せを噛み締めたっていいし、私のように無知を恥じるのもいい。何かを感じることの出来る作品だと思います。

(2005年2月・映画館)

ホテル・ルワンダ公式サイト

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