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2005/07/31

裸足の1500マイル(Rabbit-Proof Fence) ★★★★

裸足の1500マイル
製作:2002年オーストラリア
監督:フィリップ・ノイス
ジャンル:ドラマ

出演:エヴァーリン・サンピ、ローラ・モナガン、ティアナ・サンズベリー、ケネス・ブラナー 他


【STORY】 1931年のオーストラリア。当時、オーストラリアでは先住民アボリジニの混血児たちを家族から隔離し、 白人社会に適応させようとする"隔離同化政策”がとられていた。強制的に収容所に連れ去られた少女3人 は、母の待つ故郷へ帰るため、2400キロに及ぶ行路を歩き始めた。頼りは大陸を縦断する1本のウサギよけフェンスだけ。
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母親のもとから引き離された3人の少女達が故郷を求めてひたすら歩き続けるお話。とにかく印象的なのは純粋で力強い少女達の瞳。

ただし作品の背景にあるものは、とても重い歴史であり、人間として目を背けてはいけない事実。そして、このストーリーが実話であり、少女モリーが実在する人物であるということ。

歴史に疎い私にとって、平和な国だという知識しかなかったオーストラリアに”隔離同化政策"というものが数十年前まで存在していたなんて驚き以外の何ものでもありませんでした。

"隔離同化政策"について、詳しいことは知りません。混血児達を親元から引き離し、収容所で教育を受けさせ、最終的には白人との間に子供を産ませて徐々に白人に近くしていく政策だったようです(最終的には原住民を絶やす)。

この政策を聞いて、皆さんはどう思いますか? 人を人と思っていない、と感じる方も多いでしょう。でも、その政策を考え出した白人達にもその当時なりの「正義」があったことは間違いないようです。

「知識のない原始的な生活をしている者達に教育を受けさせ、衣食住を与え、賢い私達が管理してやっているんだ。それの何が悪いんだ」。自分達を正当化しようとする白人側の声が作品中も何度か聞こえてきます。

こういう考え方は先進国に暮らす私達の誰もが、心のどこかに持っているものではありませんか? この"隔離同化政策"は、その極端な例だったような気がしてなりません。

私達人間は、学ぶことが出来ます。同じ過ちを二度と繰り返さなければ、平和な世の中になっていくのに…。でも、同じ過ちを繰り返すのも人間なんですよね。

こういう歴史を知っていたら、シドニー・オリンピックの開幕式も違った視点で見られたのかもしれませんね。(私は単純にオーストラリアでは移民者と原住民が仲良しなんだなぁ~なんて思ってましたよ)。

Official Site : http://www.gaga.ne.jp/hadashi/

(2005年7月・CS)

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» RABBIT-PROOF FENCE [la nourriture de l'esprit]
昨日に引き続きミニシアター系。 オーストラリアの先住民、アボリジニーの混血児を隔離し 白人社会に同化させようとしていた時代の真実に基づいた物語です。 社会の授業で習ったのは “オーストラリアの先住民族=アボリジニー” くらいで。 こんなにも悲しい過去が伴って... [続きを読む]

受信: 2005/08/28 11:24

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