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2005/02/26

Ray/レイ ★★★★

製作:2004年アメリカ  監督:テイラー・ハックフォード 
ジャンル:ドラマ/音楽/伝記
出演:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル、ハリー・レニックス 他

【STORY】 2004年6月に他界したレイ・チャールズの波乱の生涯を綴ったドラマ。ジョージア州出身のレイ・チャールズ・ロビンソン。貧しいながらも楽しい少年時代を送っていたレイ。そんな生活が一変する悲しい事故が起こる。レイの目の前で弟ジョージが溺死してしまったのだ。そして、レイ自身も視力を失い…。
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火曜日がレディースデーだったので、車で25分ほどの郊外にある(本当のことを言うと村にあるんですが)シネコンちっくな映画館に行ってきました。職場の音楽大好きお姉さまと一緒です。

レイ・チャールズのこと、実はほとんど知らないのです。盲目のミュージシャンってことだけ。ヒット曲も知らなくて、音楽番組ではなくて、『サタデー・ナイト・ライヴ』とか『ブルース・ブラザース』などで歌っている彼しか見たことがありませんでした。

それでも十分楽しめたし、サントラやら今話題になっているGenius Loves Companyやらが欲しくなりました。それくらい、後半は体がノリノリ。レイ・チャールズの音楽って本当に「ソウル」だなって音楽ド素人ながら思いました。

この作品の舞台の中心はレイ・チャールズがミュージシャンとしてデビューし始めた1950年代から1960年代まで。ドラッグに溺れ、女性にだらしなく、おごり高ぶったレイ・チャールズ。ちょっと意外でした。

この映画を見た限りでは「黒人である」ことも「盲目である」こともレイ・チャールズのハンディキャップではなかったような気がします。音楽の天才であっても「心の弱さ」には勝てなかった。だから、ドラッグに救いを求めたというような感じで描かれていました。

レイ・チャールズは自分の心の弱さを時々、「盲目」のせいにしていました。それを最愛の奥さんに対して言うんですよ。---僕は目が見えないんだ。目が見えない怖さが君に分かるのか? こんなこと言われたら、奥さん悲しすぎですよ。

ふと、自分の中学時代を思い出しました。クラスに難聴の女の子がいたのですが、大抵のクラスメイトは彼女が何を喋っているのか理解出来なかったため、あまり話をしようとしませんでした。ワタシはなぜか彼女の話していることが大抵理解出来たんですよね。

そのせいか分かりませんが、彼女はワタシを独占しようとしたんです。ワタシは彼女以外にも友人がたくさんいましたし、まだ子供でしたから、ちょっと図々しい彼女に「困ったな~」なんて思っていました。

彼女と接する時間が長くなるにつれ、彼女の言葉が我慢できなくなってきました。「私は耳が聞こえないから、どうせ・・・」「私は耳が聞こえないのに、みんなは・・・」「私のことを誰も分かってくれない」

毎日のように愚痴る彼女にとうとう切れたんです。「耳が聞こえないことを口実に甘えないでよ!」

ワタシに耳の聞こえない不自由は分からないけれど、それでもやっぱり「障害のせい、まわりのせい」にする彼女が、どうしても許せなかったんですよ。ワタシだって誰かのせいにする時ありますよ。そうしないと救われない時があるから。ワタシは彼女とはただの友達として接したかったから、余計に腹が立ったのかもしれません。

実はそれ以来、彼女とは気まずくなってしまい、卒業まで1度も話をしませんでした。何年もずーっとトラウマになっていて、心に引っかかっていたんです。

もしかして、ワタシってただの偽善者なんじゃないの? 優しい人、気取りだったんじゃないの?

子供の頃から番長気質だったワタシはクラスに弱い子がいると放っておけないタイプでした。転校を繰り返したせいでかなり気弱になり、中学以降は「番長気質」は影を潜めましたが、それでもポツンと座っていた彼女を放っておけなかったのは確かなんですよ。それなのに結局、自分から突き放してしまった。ワタシって最低の人間だよ・・・(泣)

成人式で彼女と再会し、わだかまりなく話せたおかげでそのトラウマからは解放されましたが、それでも時々、あの時、自分はどうすれば良かったのかな~と考えてしまいます。

映画の感想からだいぶ脱線してしまいましたが、『Ray/レイ』を見ていて、「悪いのは自分じゃなくて盲目のせいだ」というレイと、それを言われた奥さんがあの時の自分にダブって見えたものですから。

でも、レイはその心の弱さを最終的には乗り越えて、「ソウルの神様」にまで登りつめていくんですよね。

(2005年2月・映画館)

OFFICIAL SITE : http://www.ray-movie.jp/

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コメント

これは見たい映画なんですよ。
来月の予定に入れるつもりです。

ジェイミー・フォックスって地味なイメージがあったんですけど、すごく達者な俳優なんですね。

さて。
Micharaさんは、決して偽善者なんかじゃないと思いますよ。
善意から始めたのにいつの間にか重荷になっちゃうことって、結構あるじゃないですか?
彼女とのわだかまりが解けて、本当に良かったですね。

投稿: linkrick | 2005/02/27 02:48

どもです。先週、ちょっと疲れ気味だったので、お目汚しな文章を
ダラダラと書いてしまいました(^^;

あの時は、「彼女とこのまま友人として付き合っていく自身がなく
なった」って感じだったんですよね。彼女が障害を持っているから
付き合いきれなくなった訳じゃない、と自分では思いたいだけなの
かもしれないけれど。

映画の感想じゃないですよねー。

ジェイミー・フォックスさん、この作品で初めて見ました。
今回のアカデミー賞では主演・助演でノミネートされてますよね。

後半は本当にレイ・チャールズの魂が乗り移ったかのように、
私には見えましたよ。

投稿: Michara | 2005/02/27 22:49

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